〈ケア〉を考える会 京都 100回記念

                   山添 裕子



代表の林さんと出会ったのは平成22年、母を亡くした年でした。

母の看取りで前職場を退職し再就職。新しい職場は、林さんが当時勤められていた地域包括支援センターの近くで、林さんとお話する機会があり≪ケア≫を考える会を開催されている事を知りました。

丁度『終末期』について学習されていた頃で、是非参加したいと思っていたのですがなかなか声をかけられずに月日が流れました。

林さんの送別会で初めて≪ケア≫を考える会に参加し、厚かましくも「山科」での開催を申し出ると快諾して下さり、まる2年。

今では≪ケア≫を考える会は私にとって心のオアシスです。

 

介護支援専門員をしていると色々な方の人生に携わらせていただき、時に自分も巻き込まれ自分自身を見失い心が折れそうな事を何度も経験します。そんな時、不思議と≪ケア≫を考える会の開催が巡ってくるのです。いちいちどんな事があり渦中にいるのだとは説明しないけれど、林さんをはじめ、≪ケア≫を考える会に参加される皆様と過ごすその時間が心を癒し見失った自分を取り戻すのです。

いろいろな方とお出会いできるのもこの会の魅力の一つだと思います。そこから繋がる不思議なご縁でまた別のご縁が生まれて奇跡のような事も起こります。

読書会は私には難しすぎる本ばかりですが自由に発言し色々な方の意見も聞くことができ「一人で読むよりもみんなで読むって素晴らしい!」って最近やっとわかり始めました。

読書会のあとは飲んだり食べたりしながら、参加者同士の距離がさらに縮まりもっと自由な発言で会話が弾みます。

自由な発言と言えば自己表現(?)もでき「笑いヨガ」や「歌」、もちろん林さんの「尺八演奏」もあり心身ともに癒されます。

≪ケア≫を考える会の例会が終わるころには温かい気持ちになり、それだけではなく何故か次の日からも本の内容や皆様の発言がじわじわと心に響き涙が出る事すらあります。

母の看取りについても自己否定する事が多かったのですが、会に参加する回数を重ねるうちに少し自己肯定できるようになりました。これからも≪ケア≫を考える会に参加し、私自身の変化も楽しんでいきたいと思っています。

 

最後になりましたが「100回記念」おめでとうございます!

林さん、みなさま、これからもよろしくお願い致します。