〈ケア〉を考える会(11月例会/第62回)開催のお知らせです。

 

今回は西川勝さんが参加されます。

どなたでも参加できます。

初めての方も歓迎です。

みなさまのお越しをお待ちしています。

 

○日時……1113日(土)13301730

○場所……京都市中京区西ノ京内畑町31 GLマンションⅢ-303 (林)

○読書会……鷲田清一著『死なないでいる理由』(角川ソフィア文庫)「Ⅰ 寂しい時代」より「まとまらないこと――介護という関係」(P.110140)を読んで語り合います

○懇親会……食べながら、飲みながら……ケア現場からの声・体験談など、最近読んだ本から、その他(自由テーマで)

○参加費……無料(食べ物、飲み物持ち込み歓迎)

○交通……「二条」駅(JRまたは地下鉄)より北へ徒歩5~8分(二条自動車教習所の西隣)

○問い合わせ・申し込み……林道也 ⇒「問い合わせ」ページより

 

12月例会は、1218日(土)(9:3012:00)、京都キャンパスプラザで開かれる「高齢者ケア・フォーラム――高齢者施設での「看取りケア」を考える――」に参加する形で行います。

この会は、京都福祉サービス協会職員労働組合(施設部)が主催し、〈ケア〉を考える会も後援するもので、浜渦辰二さんがシンポジストです。

追って、ご案内メールを送りします。

 

※また、115日には、大阪大学中之島センターで「シンポジウム――高齢社会における看取りを考える」も開催されます。これも予定しておいてください。

 

 

鷲田清一さんのことば

――老いをじぶんのこととして意識したくない気持ちというのは根強い。歳を重ねることはわたしたちの社会ではネガティブなイメージで受けとめられている。人生の下り勾配としてである。減衰、衰弱、疲弊、弛緩というふうに。逆にいえばこれは、生きるということが何かを生み出すような力や緊張にみちたものとして理解されているということだ。

 存在の力を生産性という次元で、時間の経過を累進性という次元でとらえる思考法は、しばしば「生産主義」とよばれてきた。効率的で勤勉であることが推奨され、怠惰で無分別であることが戒められていたのは、それが価値を生産しないからである。そこでは老いはマイナス価値となる。

 しかし、………… ――(『死なないでいる理由』p.112