吉野で<ケア>を考えた !?

 

 

20120623
吉野は緑に包まれていました。
目を閉じて春の桜を偲び、秋の紅葉に思いを馳せる。
でも、なんといっても、深い緑の中に身体を委ねる気持ちの良さを味わっていたのです。
人がまばらなのも、落ち着いてゆったりした時間をすごすのを助けてくれました。
奥千本の終点までバスで登り、そこから山道をゆっくり、上千本、中千本と、宿「さこや」まで歩いて降りてきました。途中、お堂や社殿に詣で、鳥の鳴声を聞き、花を愛で、展望台にあがり、尺八を吹き、同行の仲間と語らい合う。すべて色濃い緑の中。満喫しました。

そして、温泉につかり、旨い料理と酒を飲み(ほんとにおいしかった。それに宿の人が何ともいえず好感が持てた)、さらに、夜が更けるまで熱い語らいが続いたのです。その語らいの最初の脱落者が、だれあろう、私であったのが最も悔やまれるところですが。(飲み過ぎ)。

 

20120624
桜井市の大神(おおみわ)神社に参拝しました。背後の三輪山がご神体です。ここは大和朝廷発祥の地といわれるところです。近くには、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓の可能性が高い箸墓古墳もあります。でもまぁ、私たちにとって大切なのは食べもの。ここは三輪そうめんで有名な地。神社前の「そうめん亭」で舌鼓をうったのです。

 

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幹事の井藤さん、飯田さん、ありがとうございました。
特に、井藤さんには、何から何までほんとうにお世話になりました。
また、参加の皆さん、お疲れ様でした。感謝いたします。

 

   (林道也)

 

 

 

 

 

田村 英靖さんの「〈ケア〉を考える会 in吉野」

 

 

〈ケア〉を考える会 in吉野 参加させて頂いた、大阪の田村です。

「お泊り会」「合宿」色々な表現が参加された皆さんから飛び出しました。どれもその通りなんです。そしてそれらの表現の根幹には「楽しい」「充実した」感が満載!
 昨晩たくさん飲んだアルコールがようやく抜けたような気がします…。

 林さんより事前にメールされた次の本
(1)中村仁一『大往生したけりゃ医療とかかわるな――「自然死」のすすめ』(幻冬舎新書)
(2)鷲田清一『語りきれないこと――危機と痛みの哲学』(角川学芸出版・新書)
 私自身、(2)は全く読めずじまいで当日を迎え、(1)も3/4ほど読んでの参加でした。(1)の本は、序盤の内容が結構極端で、自分の事に当てはめた時「いやいや、そこまで言わんでも」という感じがして、読み切れるかどうか不安でしたが、読み進めていくうちに、どうしてこの先生がそのように「医療とかかわるな」と言われるのかが明らかになってきて、なるほど、と思えるようになりました。
 そう思うのは私だけかと思いきや、「そうそう!」という声も上がり、そこから、この本を中心に話をしました。
 そのあと、飲みながら、語りながら、酔いながら…、我ながらたくさんしゃべらせて頂きました。スミマセン。

 今春、社会福祉士として老健の通所リハの相談員になり、間もなく3か月が経とうとしています。厄年(本厄)なのによくぞこれだけスムーズに職場が決まったもんだと思いながら、初めての職場、初めての業務、初めての土地で、ひたすら突っ走ってきたこの3か月。入職して初めて連休(しかも土日)を頂き、福祉の先輩方と一緒に語らうことが出来て、すごく楽しかったです。やっと立ち止まって、これまでの仕事を振り返って、職場とは違う、先輩方のお話を聞き、また自分もしゃべらせて頂く。貴重な機会を得ることが出来ました。〈ケア〉を考える会の皆さん、公休をはじめて頂いた職場の仲間にも感謝の2日間でした。
 そして、吉野。奥千本という、一番上の方までバスで移動し、そこから2時間くらい歩いて下って行ったのですが、一番上に上がった時、眺めも良く、音が自然の音、風の音、鳥の声…、胸がスーッを落ち着きました。そこに林さんの尺八!合いの手を打つ(ように聞こえる)うぐいす。言葉で表現できません。吉野はまだまだ楽しめます。秋の合宿の話も出ています。ぜひ実現したいですね。がんばりましょう。

 皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。また例会でお会いしたいと思います。