シンポジウム

「高齢社会における終末期医療を考える」

 

 

■シンポジウム「高齢社会における終末期医療を考える」

わが国の高齢者(65歳以上)の人口は過去最高の2,822万人、国民全体の22.1%となり国民の4人に1人が高齢者という時代に近づきつつあります。そのよ­うななか、厚生労働省の「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」の発表、全日本病院協会「終末期医療に関するガイドライン」など、さまざまな組織・学­会等からガイドラインが発表されました。またそれと平行して、患者の意思を伝えるための「リビング・ウィル」などの普及活動や、その法制化へ向けた動きなども見­られます。また、政府の医療費削減の方針の下に、患者を長期に医療機関に滞在させるのではなく、できるだけ早めに在宅療養に移すための体制作りとして導入された­在宅療養支援診療所、75歳以上の高齢者を対象とする独立した医療保険制度としての後期高齢者医療制度なども、高齢社会における終末期医療のあり方を変えてきて­いるものと思われます。このような高齢社会の状況の中で、緩和ケア(ホスピス)・在宅ホスピス・高齢者施設という、それぞれの現場で終末期医療に取り組んでおら­れる方々から、現状や変化、そのなかで考えておられることなどについてお話を聞き、問題をともに共有しながら考えたいと思います。

 

■日時:2010年4月25日(日)午後1~5時
■会場:大阪大学中之島センター2階講義室1
大阪市北区中之島4-3-53  ( http://www.onc.osaka-u.ac.jp/)

 

■シンポジスト:
大西和雄(東神戸病院緩和ケア病棟医長)
「緩和ケア(ホスピス)の現場から」
関本雅子(関本クリニック院長)
「在宅ホスピスの現場から」
橋川光一郎(京都老人ホーム施設事業部長)
「高齢者施設の現場から」
■司会:浜渦辰二(大阪大学大学院文学研究科臨床哲学教授)

 

■参加費:無料
■お問い合わせ・参加申し込み:参加予約が必要です ⇒ 問い合わせページより

 

主催:「ケアの臨床哲学」研究会(代表:浜渦辰二)
共催:「患者のウェル・リビングを考える会」(代表:藤本啓子)

       「〈ケア〉を考える会」(代表:林道也)